皆さんは英語をどのように学習していますか?今日では英語の学習に関する本があふれ、これから英語を学習したい人も、現在学習している人も、「どれが自分に合うのか」、「どの勉強方法が一番いいのか」など、疑問を持った人は少なくないと思います。今日はそんな英語学習について触れたいと思います。
どのような学習本であっても、ほとんどの本では「学習の目的」や「最終目標」について触れているかと思います。これは英語学習における第一歩です。目的もなく、何となく「英語が話せるとカッコイイから」という抽象的な目標では、必ずどこかで行き詰ってしまいます。まずは具体的かつ明確な学習目標を見つけるところから始めましょう。
また、どのような英語を身につけたいのか、というのも大きな学習ポイントです。日本人が学習する英語の種類は大きく4つにわけることができ、それぞれを格闘技で例えることもあります。
『あなたはどんな格闘技派ですか?』
受験英語は、厳しい基礎トレーニングを繰り返すボクシング
受験勉強で学ぶ英語は、階級ごとに分けられ、志望校というベルトを狙うボクシングです。
日々繰り返す筋トレや基礎トレーニングが強靭な体を作り、基本をしっかりと体に覚えさせます。
資格試験英語は、型を学び正確さを競う空手
正しい型を体に叩き込み披露する空手では、演武の点数と階級でその人の段位と帯の色を決めます。
上位の帯色をしていることで、周りからその実力を認めてもらえます。
ビジネス英語は、格闘技の花形、観客を魅了するプロレス
ビジネスの場においては、英語そのものよりも、英語を使ったスキル(技)の見せあいによって勝敗が決まります。また、接待などの食事会やお酒の席など、予期せぬ場外乱闘で勝敗が決まることも多々あるため、相手と対峙している間は気が抜けません。
海外旅行や留学は、路上のケンカ
ルールが存在しないケンカにおいては、相手に伝わりさえすれば勝ちです。
一撃が弱くとも、手数が多い方が有利になることだって多々ありますし、コトバ以外の武器(辞書など)を持ち出すことだって可能です。
英語を使うシーンによってはそのスタイルも様々で、異種格闘同士で戦えばルールが違うため、どんなに強いボクシング選手でも、プロレスルールのもとでは手も足も出ない、なんてこともありえます。しかし、ルールさえ分かっていれば事前に対策することができ、結果が変わることさえあります。
どのような格闘技でもスポーツでも、共通しているのは「基本を繰り返す」ことです。基本動作を反復し、技の練習をし、試合形式の実践練習を経て大会に出場する。この流れは英語も一緒です。英語学習において「実戦形式の模擬試合」のみを好み、英会話教室やオンライン英会話でフリー・カンバセーションだけに集中してしまうと、能力に偏りがみられ、基礎となる部分の強化を避けてしまう傾向があります。しかし、英語も格闘技も中上級者ほど基礎練習や型稽古の重要性や意義を深く考える傾向にあります。
これは、基本ができて初めて応用ができる、と経験上わかっているからです。
英語も格闘技も、「○○するだけで身につく!」ということはありません。「それなりのレベル」に到達するには「それなりの時間」と「それなりの努力」が必要であり、そこに“近道”は存在しないのです。しかし、正しい方法で根気よく繰り返し練習をすれば、確実に身につけることができます。そのバロメーターとして、定期的に英語を実践として使うことで、自身の成長を体感できます。
この記事を読んで、目標を改めて明確にし、自身がどのような英語力を身につけ、どのようなシーンで活用したいのか見つめ直し、今の学習方法が自身の目標にあっているか考える機会になれば幸いです。また、「基礎の重要性」についても考えるきっかけになれば幸いです。
「ローマは一日にして成らず」です。まずは、目標と学習期間を決めて、第一歩を踏み出してみませんか。