外国籍スタッフ/外国籍社員を採用する
メリット・デメリットや注意点を紹介

外国籍スタッフ/外国籍社員を採用する
メリット・デメリットや注意点を紹介

By Global IT GPOD

日本で働く外国籍労働者は増加傾向にあり、人材不足が顕著な業種だけではなくさまざまな企業において外国人労働者の受け入れを実施しています。

この記事では、日本の外国籍労働者の現状や、外国籍スタッフ/外国籍社員を採用するメリット、デメリット、受け入れ時に注意しておきたいことなどをご紹介します。

外国籍スタッフ/外国籍社員を採用したいと考えている担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

日本での外国籍労働者の現状とは

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外国籍の労働者は日本で増加傾向にあり、多くの企業が受け入れをしています。そんな外国籍労働者の状況は具体的にどのようになっているのでしょうか?

まずは、日本での外国籍労働者の現状について詳しくご紹介します。

外国籍労働者の状況

令和3年10月末時点での厚生労働省が発表した「外国人雇用状況の届出状況まとめ」によると、外国人労働者は1,727,221人で前年から2,893人増加。平成19年に届出が義務化されて以降最高を更新しています。

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出典元:厚生労働省

しかし、新型コロナウイルス感染症が原因で日本への入国者数自体が減っていることから、前年増加率は0.2%と、前年の4.0%から減少していることがわかります。

また、外国人を雇用する事業所についても、届出義務化以降最高の285,080か所となっており、外国人労働者の採用ニーズが高まっているといえます。

人材難を解消させることができる外国籍労働者

2010年には23.0%だった日本の65歳以上の人口は、2060年には39.9%になると予測されています。一方で、15~64歳の生産年齢人口が2060年までに4,418万人にまで減少することが見込まれていて、少子高齢化が進むことによって、日本の労働人口が減っていくことは明らかとなっています。

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出典元:総務省

40年後には現在よりも労働人口が4割減少すると考えられていて、人材難によって倒産してしまう企業も多く発生するのではないかといわれています。

実際に人手不足による倒産は2020年、2021年と減少傾向にあるものの、働き手が足りないことによって仕事を請け負うことができない状況が発生し、社員への業務負荷が増えることで退職が増えるなどといった負のサイクルが生まれてしまう可能性があります。

そんな人材不足を解消させることができるとされているのが、外国籍労働者を雇用することです。

外国籍労働者という貴重な人材を採用している企業が増えていることが、日本の少子高齢化による労働人口の減少に歯止めをかける一手となり得ます。

外国籍スタッフ/外国籍社員を採用するメリット

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日本で働きたいという意思をもっている外国籍の労働者は多くいます。そんな外国籍労働者を採用するにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

ここからは、外国籍スタッフ/外国籍社員を採用するメリットについてご紹介します。

グローバル進出に向けて強力な人材となる

日本は少子高齢化が進んでいることもあり、消費が停滞気味であることから今後の国内市場は楽観的ではありません。

しかし、海外市場はまだまだ未開拓のジャンルやアイテムがあることから、これから参入する余地が多い市場も多数存在します。

大企業だけではなく、中小企業やベンチャー企業などでも海外進出をする企業は増えており、国内企業の生き残りの道として注目されています。

そんななか、出来るだけ早く外国籍労働者を雇用し、一緒に働く環境を経験している企業であれば、グローバル進出を検討するときや、さらにグローバル展開を加速させたい場合に強力な人材となることは間違いありません。

言葉やコミュニケーション、文化の違いなどを把握している母国の人材がいれば、多くのチャンスが生まれることでしょう。

社内の活性化につながる

外国籍の労働者を受け入れることは、多様な価値観を社内に呼び込むことにつながります。その結果、新たなアイデアが生まれたり、課題を再確認できたりすることで、企業が大きく成長するきっかけを増やせます。

社内がグローバル化し、質問や会話が増えることで、コミュニケーションが活性化されて社内の雰囲気がよくなったという例もあります。

外国籍の労働者が日本人とは異なるマインドで仕事をする姿勢は、組織にとっての大きな刺激となり、社内の意識を向上させることにも役立ちます。

労働力の確保ができる

前述したように、日本の労働人口は減少傾向にあり、今後労働力をどう確保していくかは、企業が生き残っていく鍵となることは間違いありません。

日本では少子高齢化が進み若い人材を確保することが難しくなっていますが、海外から働きに来ている労働者の多くは若く、労働意欲にあふれている人材です。

外国籍スタッフ/外国籍社員を採用するデメリット

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外国籍の労働者を採用するメリットをお伝えしてきましたが、デメリットも知って事前に対応しておく必要があります。

ここからは、外国人スタッフ/外国籍社員を採用するデメリットについてご紹介します。

コミュニケーションの難しさ

日本語は曖昧な表現が多く存在するため、表現次第では外国人にうまく伝わっていなかったというコミュニケーションエラーが発生する可能性もあります。

たとえば、日本人なら「早めに仕上げてください」と言われれば「優先的に仕上げるべき」と判断しますが、外国人には「早め」という曖昧な表現が伝わらないケースも。

具体的に日時を伝えることや、進捗を細かく確認するなど、密なコミュニケーションをとることが必要となり、外国籍労働者側もいつでも相談できるような体制を整えておくことが重要となります。

文化の違い

国籍が異なる従業員が在籍することで、お互いに文化の違いに戸惑ってしまうこともあるでしょう。

たとえば、日本では給料から税金などが控除されることは当たり前のこととして認識している方が多いですが、外国人はその理由が理解できないといったトラブルが発生することもあります。

厚生労働省による「外国人社員と働く職場の労務管理に使えるポイント・例文集」によると、賃金についての説明は以下のように行うことが推奨されています。

会社は、あなたの給料からあなたの税金と保険のお金を引きます。そして、あなたの代わりに、あなたの税金と保険のお金を、役所に払います。これは、国の法律です。あなたがもらえるのは、税金と保険のお金が引かれた後のお金ですから、給料が少し減っているように感じるかもしれません。
出典元:厚生労働省
このように、外国人労働者には、日本人には説明する必要がないようなこともしっかり説明することが必要となるケースもあります。

外国籍スタッフ/外国籍社員を採用する際の注意点

外国籍スタッフを採用する際は、具体的に以下のようなことに注意しましょう。

    ● コミュニケーションをとる
    ● 困ったときにサポートできる環境を整える

外国籍労働者にとって、異国の地である日本で労働をするということは生まれ育った文化や宗教の違いなどから、ストレスを感じることもあるでしょう。

また「空気を読む」などの日本人特有のコミュニケーションは外国人にとって難しいことであり、しっかりした説明が必要となります。

お互いの文化について知り、尊重し合うことや、密なコミュニケーションをとることを大事にしていきましょう。

さらには、困ったときにサポートできる環境を整えることも重要です。困ったときは誰に相談したらよいか、どのような解決策があるのか、といった具体的な内容でサポート体制を整えるようにしましょう。

また、英語が伝わることは優秀な人材を引き込む重要なポイントとなります。社内の英語力を強化し、外国籍スタッフが働きやすい環境を整えましょう。

まとめ

外国籍労働者を採用することで、さまざまなメリットを感じられることがおわかりいただけたでしょうか?

今後日本の労働人口は急激に減少していくとされているなかで、外国人労働者の受け入れは必要不可欠となります。

優秀な若い人材を確保し、グローバル進出を視野に入れた事業を展開することが、今後企業が存続していくうえで重要となっていきます。

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