「IT業界に興味があって調べたもののPMとかSEとか、何のこと?よく聞くけど何をしている人なの?」そんな風に思ったことはありませんか?
実は、IT業界は“カタカナ職種”の宝庫であり、こうした役職名は略称が多く、未経験者にはとっつきにくいものばかりです。役職の内容が知りたかったのに、気がついたら「呼称」を調べていた、なんてことはよくあります。
しかし、一つ一つの役職を理解し、自分に向いている役職や業務がわかれば、IT業界でのキャリアもグッと現実的になります。
この記事では、IT業界で代表的な7つの職種をわかりやすく解説しながら、どんな人が向いているのか、そこに至るまでのキャリアパス例、必要なスキルや難易度まで、具体的にお伝えします。
PM:Project Manager/プロジェクトマネージャー
システム開発やアプリ制作などのプロジェクト全体を管理・指揮する役割です。クライアントと要件を整理し、スケジュールや予算、人員配置を計画します。プロジェクト開始後は、チームの進捗を把握しつつ、メンバーやクライアントと連携して調整を行い、トラブルや遅延のリスクにも対応します。最終的には品質の確認と納品まで責任を持ち、プロジェクトを成功に導く存在です。
向いている人:
必要なスキル:
キャリアパス例:
PG(プログラマー)→ SE(システムエンジニア) → PL(プロジェクトリーダー)→ PM(プロジェクトマネージャー)→ シニアPM/PMO統括(プロジェクト管理支援)
難易度:★★★★★
PMは単なる管理職ではなく、「人・時間・お金・品質」を総合的にコントロールし、チームとクライアントの間に立ってプロジェクトを成功に導く存在です。高いコミュニケーション能力やマネジメント力、ITに対する基本的な理解が求められる職種であり、現場の指揮官ともいえるポジションなので、高いスキルと経験が求められます。
PL:Project Leader/プロジェクトリーダー
主に技術面で現場のチームをリードする役割です。エンジニアと近い立場で設計や開発方針を決め、進捗管理や品質チェックも行います。PMと連携しつつ、現場の状況を伝える橋渡し役としても活躍します。開発経験があり、チームをまとめるのが得意な人に向いているポジションです。
向いている人:
必要なスキル:
キャリアパス例:
PG(プログラマー)→ SE(システムエンジニア)→ PL(プロジェクトリーダー) → PM(プロジェクトマネージャー)
難易度:★★★★
PLは、「技術」と「人」の両方を支える、現場の柱のような存在です。大きなチームや難しい案件を任されるようになるには、経験と信頼の積み重ねが必要です。
SE:System Engineer/システムエンジニア
クライアントの要望をもとにシステムの仕様を考え、設計し、開発チームに指示を出す役割です。主に「要件定義」「基本設計」「詳細設計」などの上流工程を担当し、必要に応じてプログラミングやテスト、運用サポートなど、開発の中でも特に幅広い工程に関わります。クライアントと開発チームの橋渡しとして、技術とビジネスをつなぐプロジェクトの中心的な存在です。
向いている人:
必要なスキル:
キャリアパス例:
PG(プログラマー) → SE(システムエンジニア) → PL(プロジェクトリーダー)/PM(プロジェクトマネージャー) or スペシャリスト
難易度:★★★
開発の中でも特に幅広い工程に関われるポジションです。やりがいがある分、PLやPMへのキャリアアップを目指す人は経験を積む必要があります。
PG:Programmer/プログラマー
SEやPLが設計した仕様書をもとに、実際にコードを書いてシステムやアプリを作る技術者です。プログラミング言語を使ってプログラムを組み、動作確認やバグ修正も行います。チームで分担して開発を進めることが多く、正確に指示を理解し、着実に作業をこなすことが求められます。
向いている人:
必要なスキル:
キャリアパス例:
PG(プログラマー) → SE(システムエンジニア) → フルスタックエンジニア or PL(プロジェクトリーダー)
難易度:★★〜★★★
将来的にSEやPLへキャリアアップを目指す人は常に技術力を磨くことが重要です。また、IT技術職の入り口として、技術スキルに加えてソフトスキルを早期に習得することが、その後のキャリアアップに不可欠です。
PMO:Project Management Office/プロジェクト支援担当
プロジェクトを円滑に進めるために、PM(プロジェクトマネージャー)を支援する立場です。具体的には、進捗管理の仕組みづくりや資料作成、会議運営、品質チェック、複数プロジェクトの統一管理などを担当します。現場の実務というよりも、プロジェクト全体を見渡して、管理体制を整える「裏方のまとめ役」として機能する役割です。
向いている人:
必要なスキル:
キャリアパス例:
一般事務 → PMO(プロジェクト支援担当) → PM補佐 → PM(プロジェクトマネージャー)
PMOのキャリアパスは多様で、上記以外にも社内スペシャリスト、ITコンサルタントへの転身、情報システム担当、ITベンダーの役員、さらにはフリーランスとしての独立も可能な職種です。
難易度:★★★
プロジェクトの複雑化・多様化に伴い需要が高まっている職種です。一般事務からは比較的参入しやすいですが、PMOエキスパートやマネージャー、あるいはPMへの昇進を目指す場合は、より高度なプロジェクトマネジメントスキルやビジネス知識が求められます。
DA:Data Analyst/データアナリスト
売上やユーザー行動などのデータを集めて分析し、ビジネスの課題や改善点を見つけ出す仕事です。数字の動きから傾向や原因を読み解き、関係者にわかりやすく報告・提案します。単なる集計作業ではなく、「データから価値ある判断材料を提供する」役割として、経営やマーケティングにも関わる重要なポジションです。
向いている人:
必要なスキル:
キャリアパス例:
一般職 → DA(データアナリスト)→ DS(データサイエンティスト)/データ戦略担当→ CDO(最高データ責任者)
難易度:★★★〜★★★★
データ分析、統計学、プログラミング、ビジネス理解など幅広い知識とスキルが求められるため、難易度は高めの職種です。ただし、データ入力・分析アシスタントといったDAの入門職もあるので安心してください。
UI/UXデザイナー:ユーザーインターフェース/ユーザー体験デザイナー
ユーザーが快適に使えるアプリやWebサービスを「見た目」と「使いやすさ」の両面から設計する仕事です。画面のデザイン(UI)だけでなく、操作のしやすさや導線(UX)も考え、ユーザー調査やテストを通じて改善を重ねていきます。開発チームと連携しながら、使いやすく美しい体験を形にするのが役割です。
向いている人:
必要なスキル:
キャリアパス例:
デザイン補助 → UI/UXデザイナー → CX(顧客体験)戦略・リードデザイナー
上記以外にも、シニアUXデザイナー、UXリード、Head of UX、UXリサーチャーといった専門職としての深掘り、プロダクトマネージャーへの転身、マネジメント職(チームリーダー)、コンサルタント、フリーランスとしての独立など、UI/UXデザイナーのキャリアパスは多岐にわたります。
難易度:★★〜★★★★
デザイン、リサーチ、コミュニケーション、技術的理解など幅広いスキルが求められ、特にユーザー体験の重要性が増す近年では需要が高まっています。入門レベルの職種(業務)もあるため、幅のある難易度となっています。
上記のような専門職は難しい、でもIT業界でキャリアを積みたい!でも何から始めていいかわからない、と思う人も多くいるかと思います。
安心してください!IT業界には「経験者向け」の職種が多く見えるかもしれませんが、初心者でも目指せる入口の職種はしっかりあります。事実、IT業界は深刻な人材不足に直面しており、多くの企業が未経験者を受け入れています。
ここでは、未経験者や文系出身者でも挑戦しやすいポジションをいくつか紹介します。
1.ITサポート/ヘルプデスク
仕事内容:
社内ユーザーからのパソコンや製品に関する問い合わせに対応することが主な業務
活かせる性格/スキル:
人と話すのが苦じゃない、困っている人を助けたい、PCの基本知識がある
2.PMOアシスタント
仕事内容:
スケジュール管理表の入力や議事録作成など、PMやPLを裏方から支える業務。事務職経験のある人が活躍しやすい分野。
活かせる性格/スキル:
Excel操作が得意、資料作りが好き、段取り上手
3.Web更新・コンテンツ運用
仕事内容:
コーポレートサイトやECサイトの画像更新、文章編集などを行う。HTMLやCSSの基本がわかれば大丈夫です。やりながらでも最低限の知識を身につけることができます。
活かせる性格/スキル:
デザインに興味がある、文章が好き、細かい作業が得意
4.コーディング学習中のインターン/アルバイト
仕事内容:
プログラミングスクールや独学の学習を活かして、実務にトライする場。スキル次第で将来PGやSEへの道も開けます。
活かせる性格/スキル:
向上心がある、継続して学べる、コードを書くのが楽しいと思える
5.QA(品質保証)アシスタント
仕事内容:
テスト項目に沿ってアプリやシステムの動作確認を行う仕事。プログラミング経験がなくても、丁寧な作業ができる人に向いています。
活かせる性格/スキル:
几帳面、チェックリストを使うのが得意、PCの基本操作ができる
6.データ入力・分析アシスタント
仕事内容:
アンケート集計や業務データの整理などを通じて、データ活用の基礎を体験できる職種。分析本格派の前段階としても◎。
活かせる性格/スキル:
コツコツ数字を扱うのが苦にならない、Excelが得意、地道な作業が得意
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気になる仕事はありましたか?大切なことは、最初の一歩は「完璧なスキル」ではなく、「やってみたい気持ち」から、ということです。どのポジションも、現場で少しずつ学びながらステップアップできるのがIT業界の魅力です。
IT業界は、技術職だけでなく、サポート・品質・デザイン・コミュニケーションなど多種多様な役割で成り立っています。だからこそ、どんな人にも入り口がある業界です。
「なんだかおもしろそう」「こういう仕事、やってみたい」その小さな興味や好奇心が、やがて皆さまが目指す”本物のキャリア”に繋がります。
未経験からでも、少しずつ学び、現場を知り、自分の得意を育てることで、皆さま一人ひとりに合った”入口”を見つけられるでしょう。ぜひ、あなたにぴったりの「はじめの一歩」を見つけてみてください。
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