日本人から見る
「国際結婚」を通じた多文化共生

By GDI Communications

公開日：2020.12.29

更新日：2025.10.31

日本人から見る
「国際結婚」を通じた多文化共生

By GDI Communications

公開日：2020.12.29

更新日：2025.10.31

みなさん、周りに国際結婚しているカップルはいらっしゃいますか？またはあなた自身が国際結婚をしているかもしれませんね。今では、そのくらい国際結婚は珍しいことではなくなってきました。

世界のグローバル化が進むことで、日本で生活する外国人が増えました。そんな中、私が日本で知り合ったカナダ人と結婚をしているので、国際結婚の楽しさやチャレンジな面についてお話しさせていただきます。もちろん、文化や習慣の違いは相手の国により異なりがあったり、ご本人の性格なども関係するため、一概には言えないところでもありますが、これから国際結婚を考えている方の参考になれば幸いです。

この記事では、カナダ人の夫と日本で暮らす筆者が、実体験で感じた「国際結婚のリアル」を、特に以下の3つの視点からお伝えします。

子育てと教育方針
仕事と休暇（休み）の価値観
日々のコミュニケーション

子育てと教育方針：2つの文化の融合と「環境づくり」

子どもはまさに２つの文化が融合してできた産物です！

国際結婚したての頃は、どちらの国で生活するかにもよりますが、好きな人の国の文化ですからルンルン♪な気分で楽しめることが多いです。

しかし、これが実際に子どもが生まれると、以下のような点で互いに熱いバトルに発展することもあります。

どちらの言語を優先するか？
子育てに関する文化的な習慣の違い
教育方針の違いなど

子どもを愛すが故に、このようなトピックは意見がぶつかり合い、大きな議論に発展します。

子どもの教育については、我が家はまずは日本生活をベースに考えると、しっかりと日本語の教育を受けさせてあげたいと思っています。パパは時間の許す限り、英語で話しかけ、カナディアンらしいアクティビティをたくさん体験できるように工夫しています。大切なことは、親の絶え間ない「環境づくり」への配慮に尽きると思います。

仕事と休暇の価値観：「2〜3週間の夏休み」がもたらすもの

そもそも、仕事に対する基本的なスタンスにも違いを感じることがあります。

一般的に、欧米（特に夫の出身である北米やヨーロッパ）では、「仕事は人生の一部であり、プライベートを充実させるための手段」とドライに捉える傾向が強いように感じます。

欧米の傾向:

ジョブ・ディスクリプション（職務記述書）で個人の役割と責任が明確
時間内に成果を出すことが求められ、勤務時間外はきっぱりと「オフ」になる

日本の傾向:

「会社への所属意識」や「チーム全体の調和」が重視されがち
（以前より改善されていますが）残業や、自分の役割範囲を超えて協力することが求められる雰囲気も残っています

欧米人は、夏の休暇は最低でも2-3週間と考えるのに対し、日本の社会では有給休暇と夏休みをうまく組み合わせて、取っても1週間くらいの夏休みです。我が家では、毎年カナダの実家に家族で帰るため、私も思い切ってこの休みを楽しむようにしています。日本では体験できないようなアクティビティができるのも、国際結婚の醍醐味ですね！