暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
少し前には厳しい猛暑が続き、すでに夏バテを経験したり、熱中症にかかったり、
かと思えば記録的な大雨が続いたりと、すでに「日本の夏」を体感しているのではないでしょうか。
水害となってしまった地域の皆様におかれましては、まずは身の安全を確保し、一日も早い復旧をお祈りいたします。
さて、そんな独特な”日本の夏”ですが、それを表すコトバや表現も独特で、「こういう時って英語で何て説明すればいいの!?」と思う方もいるかと思います。
今回の記事では夏の英単語を交えながら、夏にまつわる英語表現を解説も含めていくつかご紹介したいと思います。 海外旅行が少しずつ増えてきた今だからこそ、海外に行って「日本の夏を説明したい!」という方は ぜひ参考にしてみてください。
日本語では「海(sea)に行く」のに、英語になると海という単語は使わず「ビーチ(beach)に行く」という表現にかわります。
これは、実際に海に行った際に、多くの時間をビーチで過ごしているから、という理由もあります。
サーフィンなどの具体的なマリンスポーツをする場合は「go surfing」と言います。 あえて海と言わないのは、サーフィンは海でするもの、という認識があるからです。
夏の晴れた日差し(sunshine)が強い日は、熱中症対策や日焼け対策で、どうしても使いたくなりますよね。
一言に「日傘」と言っても、目的によって表現の仕方がが変わるので、誤った表現を使わないように気をつけましょう。
普段使いで、買い物など外出先で一人で使う日傘はsummer parasolですが、海に行きビーチで使う複数人入る大きい日傘はbeach umbrellaです。
夏の暑さでグッタリした時の表現です。
バテるような夏の暑さは日本独特かもしれません。この蒸し暑い(humid)夏は、東南アジア全体の独特な気候でもあります。
「バテる」という表現は「疲れ果てる」という意味から、exhaustedを使って表現します。
疲れる(tired)という表現は、どちらかと言えば、眠気を伴うような体の状態であり
夏バテのように症状として表現する場合は、exhaustedの方が適しています。
summer heat fatigueも一般的に夏バテという表現ではありますが exhaustedの方が口語としてよく使われる傾向にあります。
どちらも正しい表現なので、自分が話しやすい、伝えやすい表現を使ってくださいね。
お中元は独特な日本文化のうちの一つです。そのため、外国の方からしたら「そもそも”お中元”って何!?」と思うことでしょう。まずはお中元が何かを説明しましょう。
夏と冬に、お世話になった方に感謝を伝える贈り物、という説明をした上で「季節の贈り物(seasonal gift)」と伝えるのが一番わかりやすいかもしれませんね。
その中でもお中元は夏(1年のうちの真ん中)に贈るので、mid-year giftと表現します。 年末に贈るお歳暮はyear-end giftとなりますので、あわせて覚えておきましょう。
義理や人情を尊び、互いを尊重し、謝意を美とする日本ならではの風習なので、しっかり説明できると日本文化を紹介するいい機会になるかもしれません。
ビーチなどで肌を焼く目的で日の光を浴びる時に使います。
肌の色が薄い人の中には、薄く茶色く焼けた肌の方が健康的に見えて美しいと感じる人もいて、積極的に肌を焼く人もいるようです。
日本でも同じように考える人は少なくなく、海でなくても日焼け目的で 自宅の庭やベランダで日光浴をする人も多くいます。
日光浴をする時は、長時間あたりすぎて熱中症(heatstroke)にならないように気をつけましょう。日本の夏においては、適度な水分補給が必須です。
暑くなるとどうしても食べたくなるかき氷は英語で「snow cones」と言います。
かき氷は、夏を象徴するだけでなく、夏のお祭りの象徴でもあり 私たち日本人にとっては、とても慣れ親しんだ食べ物です。
snow conesはその見た目から連想された表現ですが、作り方に着目したshaved iceとも言います。
氷をよりきめ細かくフワフワさせたかき氷は「ice floss」とも言われ、これは東南アジア地域でのかき氷によく使われます。地域や形状、着目点で言い方がかわるのは、面白いですよね。
皆さんはどんなかき氷が好きですか?
日光浴で焼けた「日焼け」とは違い、長時間にわたって日光に当たったことで肌が焼けてしまった時は、症状のやけど(burn)と同じ表現をします。
人によっては日焼けしたところが赤くただれてしまったり、中には本当に焼けただれてしまい、水ぶくれや腫れといった症状が出る場合があります。このようなやけど症状がある場合は、ただの日焼けと思わず、迷わず病院へ行きましょう。
また、そうならないためにも事前に日焼け止め(suncream)を使って予防しましょう。
いかがでしたか?使えそうなフレーズはありましたか?
昨年執筆をした「世界の雨季」の記事でも最後に少し触れましたが、日本は独特の文化や風習がとても多く、英訳するのが難しい表現や英語では言い表しきれないコトバに隠れた趣きや情緒がたくさんあります。
みなさんもぜひ言語や文化を通して日本の夏の理解を深めると共に 体調には十分気をつけて、この暑い夏を乗り切りましょう!